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 藪といえば・・・。 阪神の暗黒エース いわゆる、阪神の暗黒時代といわれた時にエースで、 6回までは好投するが、7回に大炎上がパターンであった。 今の阪神だったら、６回まで投げればJFK投入で勝ちパターンなんだけどね。 １０年遅く生まれてたらなー、つくづく不運な人だと思っていた。 そんな藪投手が２００５年に大リーグ挑戦する時に書かれた自伝の「確信」を読んだ。 本当に不運な人であるが、 どんな不運にも負けない強い人なんだなと感じた。 簡単な略歴は、 高校２年で部員の暴力事件（藪の上級生がおこす）で、 １年間対外試合禁止。 その不祥事により、 東京六大学に進学を希望するも、 推薦がとれず、一年間の浪人生活を余儀なくされる。 再度、受験するも不合格で、 野球では無名の東京経済大学（東都リーグ２部）に入学。 大学卒業後、朝日生命に入社。 才能が開花し、社会人ナンバー１投手として、 阪神と巨人を含む１０球団より交渉され、 阪神を逆指名し入団。 阪神の暗黒エースとして君臨。 FA権を行使して、オークランドアスレチックスに入団。 ・・・略歴だけでも、不運ぶりが伝わってくる。 でも藪には、その不運に負けない強いハートを持っていた。 大学入試もいわゆるコネを使えば、 東都リーグ２部の大学よりも、 いい大学に入れたのだが、 自分の人生は自分で切り開くと拒否する。 その結果、東京六大学には入れなかったが、 着実に実力をつけ、社会人ナンバー１投手に成長する。 プロ入り後も、チーム状態が悪く、 防御率はいいが、勝ち星に恵まれなかった。 １勝もできなかったシーズンがあったり、 ２００３年のリーグ優勝直前で怪我して、 日本シリーズに出場できないといったこともあったが、 腐ることなく、ストイックに野球に取り組んで、 ２００４年に自己最速の１５１キロを投げて、 プロ入りしてから一番いい状態で大リーグ挑戦を迎えるというところで話が終わる。 ・・・で、メジャー挑戦が成功すれば、美談なんだけど、 ２００５年 中継ぎ投手として、そこそこの数字を残すが、 シーズン終了後契約更新されず。 ２００６年 コロラドロッキーズの３Aと契約するも、 メジャーに昇格できず、 メキシコリーグに移籍。 ２００７年 チームと契約のできないままシーズン終了。 自宅の庭にバッティングネットを相手に１人で練習に励む。 ２００８年 サンフランシスコジャイアンツのキャンプに参加。 厳しい生存競争に勝ち抜き、 開幕ロースター入りし３年ぶりのメジャー復帰。 ３年ぶりのメジャー勝利を果たすも、直後にマイナー落ち。 再度、昇格後に中継ぎ投手として活躍する。 ７月中旬に負傷し、マイナー落ち。 自伝「確信」の後も強いハートを持って戦い続けている。 特に２００７年（３８歳）に契約チームがない地点で、 普通の選手なら日本に帰ってくるか引退してしまうよ。 本当に強い人である。 主要タイトルは新人王のみで、日米通算成績でも１００勝を達成していない。 でも、もの凄い魅力を感じて応援したくなる投手である。 これからも、自分が納得するまで戦い続けて欲しい。 野球の物欲の間へ行く ランキングサイトに登録しているのでお願いします。   ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック！     PR |
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